「糸悸折々、色織々の七十二候」第十六候 葭始生(あしはじめてしょうず)

葭始生(あしはじめてしょうず)

おはようございます。

一昨日土曜はお昼から、羽曳野市古市にあるベンガラ染めの 古色の美 
ナカジマさんへ。

ベンガラ染めのワークショップに参加して、saredo -されど- 新作の
靴下を染めたり、5月24日(日)出展させて頂けることが決まった
(ありがとうございます!)道明寺天満宮手づくりの市で開催予定の
靴下を染めるワークショップの勉強を兼ねて。

と言うことで今回はいつもの七十二候に入る前に特別編、
古色の美 ナカジマさんに「藍とベンガラ染め ワークショップ」潜入の巻♪

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まずは少量の水で染められて土に帰る、省エネでエコな環境循環型の染料
ベンガラや最近ラインナップに加わった、藍(藍錠、インド藍)についての説明、
詳しくはこちらにて。

ベンガラについて

http://www.kosyokunobi.com/aijyo/aijyozome.html

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奇跡的に快晴?な外に出てワークショップスタート!
最初に持ち寄った服や布などを水で濡らします。

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続いて浸かるくらいの水に下染め液(アンモニウム塩)を入れて布や服や
僕たちの靴下などを2〜3分よく揉み込み泳がせます。
中性である素材をイオン化=+(プラス)化することで−(マイナス)である
ベンガラが濃くしっかりと染まる処理をします。
アンモニウム塩とはリンスに入っていたり、最近ではエボラ対策用の
マスクに使用されていたりとこちらも助剤と言っても人にやさしいものです。

http://www.kosyokunobi.com/kininuru/kininuru-p.html

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一度脱水してから綺麗な水にてすすぎ洗い。ムラなく染める為にしっかりと。
saredo -されど- のワークショップでは、ここまでの下染め工程を済ませた
靴下をお持ちいたします。

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 下染めが終ったらそれぞれ洗面器に染料を。下染めさえ終えれば少量の、
しかも水道の水だけで染められます。

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板締め絞り、最初に浸す色は綺麗な発色ウコン色、決して茶色い…以下省略(笑)。

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藍錠(愛情)染め、愛を染めると書くとなぜかエッチな感じがするのは
僕が昭和生まれだからでしょうか。

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そして藍とベンガラ重ね初め、藍とウコンで綺麗なグリーンに。

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はい、できあがり!綺麗な円、滲んだ円、ぼやけた円、色とりどり
それぞれの魅力があります。

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僕も新作の靴下に沢山の藍錠(愛情)を注いでみました。
この後洗って更に下染めして同じ色を重ねて濃くしました。
あとはすすぎ洗いして乾燥です。

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靴下だけでは飽き足らずTシャツやハンカチの板締め絞りやブロックプリント
(ベンガラ顔料インクではんこ)も体験、なかなか良いのが出来ました。

自ら選んだ色を自由な発想で組み合わせたり、かさねたり。
ベンガラ染めって誰もが気軽に楽しめる、参加型のアートやなぁと思いました。
楽しい体験有り難うございました!

と言うことで、詳細はまだですが saredo -されど-

・道明寺天満宮手づくりの市
5月24日(日)
10:00AM〜2:00PM
小雨決行/荒天時、開催場所変更あり
道明寺天満宮
583−0012 大阪府藤井寺市道明寺1−16−4

出展決定いたしました!ありがとうございます!

同時に上記ご報告いたしました
「くつしたをそめる〜藍(愛)とベンガラ染めのワークショップ〜」も
開催させて頂きます。

あなた自身や素敵なかたへ。ぼくたちわたしたちが、おとうさんやおかあさんへ。
藍(愛)とベンガラでくつしたをあなた色に染めてみませんか。

5色の色と、輪ゴムを使った絞り柄を自由に組み合わせて世界に一つだけ
あなただけのくつしたをデザイン!

詳細決定次第またこちらにてご報告させていただきます。


と番外編長々と御拝読ありがとうございました。
今になって記事を分ければいいやんとか頭を過りましたが
もうその気力がないので続けさせて頂きます(笑)。

本日4月20日から二十四節気では穀雨穀雨とは百穀(数多くの穀物、
人類が主食としてきた米、麦、粟、ひえ、きび、豆など)を潤す雨のこと。
しびしびと滴るように落ちる雨が植物を濡らし、撫でるようにして
育てるのでしょうか。

葦芽(あしかび)とは葦牙とも書くように葦の芽や穂先が鋭く細い牙のように
突き出た様を表します。水面から尖った牙のような新芽が出てくることから
付けられたのでしょうか。葦角、葦の錐とも呼ばれるようです。

実は葦芽はウマシアシカビヒコヂとして古事記日本書紀に万物の生命力や
活力を神格化した神として登場する由緒あることばなんですね。

ウマシアシカビヒコヂ - Wikipedia

 

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先ほどの物干し場に続いて使わせて頂いた今回の撮影場所は川西市
そう一昨日から昨日まで川西の奥さんの実家に帰ってたんです。

土日とベンガラ染め以外にも親しくそしてお世話になっている方々や
新しい素敵な出会いに恵まれ久しぶりにゆっくりと週末を満喫させて頂きました。

と言う訳で小道具一式車に積んで実家へお帰りになられましたブログ主によると
小雨まじりの中、アーシーなカーキ、ベージュ、ブラウンの re-specked cotton で
湿地、横たわる Cactus のグリーンで葦芽をイメージしパチリ。

雨だからか中々帽子にも神、否、いきものがかり的な生命感が宿らずフニャっと
した感じになってしまいましたがよく見れば、よっぽどバックの葱の方が
葦っぽい、こうなりゃタイトルも葱始生にしときましょうか。

奥さんの大事にしている籐のアンティークの鞄の持ち手もポキリと外れてしまい
穀雨、ならぬ酷雨、血の雨が降ったかふらぬかは僕のみぞ知る、
お後がよろしいようで。