「糸悸折々、色織々の七十二候」第五十五候 山茶始開(つばきはじめてひらく)
山茶始開(つばきはじめてひらく)
こんばんは、本日(日付が変わりましたので昨日)より旧暦では10月、
神無月、初冬ですね。
この時期の天候は時雨がちですが、晴れると穏やかな晴天となるから
小春日和、と言うことで時雨月、小春と言う異名で呼ばれています。
10月は全国の神様たちが出雲大社へ縁結びなどを相談する会議に出かけ、
神様がいないので「神無月」、もしくは、無を「の」と読んで「神の月」
とする説も。何れにしても神々が集う大切な月なのですね。
そして二十四節気では立冬、冬のはじまりです。
暦便覧で「冬の気立ち初めて、いよいよ冷ゆればなり」とあるように、
次第に吐く息の湯気が立つようになって行くのかも知れません。
山茶(さんさ)と書いて「つばき」と読みますが山茶に花をつけると
「さざんか」と読みます。「さんさか」が変化して「さざんか」と
なったようです。
椿と山茶花は同じツバキ科ですが、花咲く時期が椿が12から4月、
山茶花は10から12月と違います。椿の花が花ごと落ちるのに対し、
山茶花は花びらが一枚いちまいはらはらと。
この候での山茶はハラハラリとやはらかに、冬の音擦れを告げる
サザンカのことをさしているのでしょうね。
我が家の庭にはそんなピンクの山茶花が(のはず?)。
今朝写真を撮ろうとした時には全然気付かず、全然別のものを撮ったんですが
家に入ろうとした時に気付きました、まさしく灯台下暗し(笑)。
そう、我が街大和高田市の木も山茶花、地元の人にはさざんかホールで
おなじみです。
そんなピンクの山茶花と、当初山茶花の代用にと考えてイメージした
RECYCLED COTTON 100 のシグナルレッド、ディープフォレスト、
re-specked cotton のイエロー、ちょうど今頃が子持ち柳葉魚(ししゃも)の
旬と言うことであくまで色だけですが柳葉魚をイメージした Jellyfish の
M・グレーを合わせてみました。
「シシャモ」という名前は、アイヌ語のsusam(スサム、語源はsusu
[スス(シュシュ)]=柳、ham(ハム)=葉とされる)に由来します。
だから柳葉魚と書くのですね。
シシャモ - Wikipedia
漁獲高の減少のため、僕たちが普段口にしているのは代用品の
カラフトシシャモ(カペリン)、Jelly “fish” だけにクラゲでの
やや無理のある代用もお許し下さいね(笑)。