「糸悸折々、色織々の七十二候」第七十候 款冬華(ふきのはなさく)
款冬華(ふきのはなさく)
こんばんは。
寒いですね〜。昨日から二十四節気では大寒、三ヶ日の暖かさとは
打って変わって「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と
暦通りの気候ですね。
七十二候もあと三候、一年で最も寒い頃だからこそ次に再び巡ってくる
春や命の営みをあらわす候があるのでしょうか。
(二十四節)気と(七十二)候が一致して、半年ごとの季節の変化に加えて、
繊細な季節のうつろいや兆し(ある意味待ち望む願望、気持ち)が合わさって
「気候」とは良く言ったものです。
17日日曜は久しぶりに家でゆっくりと、年末出来なかった2階の掃除など
なんやかや。
明けて18日月曜は朝からお客さまへ配達、サンプル生産時と本番生産時での
条件の違いによるトラブルでご迷惑お掛けし申し訳ございません🙇
次のものつくりに向けての前向きなお話しも出来て良かったです。
今年も宜しくお願い申し上げます!
昼からはこちらもトラブルについての検証、ご報告。更に調査してご報告
させていただきます。迅速に、入念に、ひとつひとつ原因を潰すことで
今後のスムーズなものづくりに向けて。
昨日一昨日は、集中して決算棚卸しと言うことで、我が子の如く糸おしい
saredo -されど- の ito 、くつした、ぼうし、もちろん工場さん向けの
オリジナル糸などを中心に数えまくり。
この棚やあの棚や積み込んだ荷物が今年もフル回転しますように♪
奥さんや会社の皆に手伝って貰って一段落、その間に仕入先さんを
お客さまにご紹介したりあれこれ。
本日は、またしても急遽発生した事態にあたふたしつつ、来客2軒。
去年から今年始めの情勢やその他諸々情報交換させて頂き、
減少し続ける日本のものづくりの現場を憂いつ、なかなか景気のエェ話
おまへんなぁ等とボヤいた後お客さまへ。
こちらでも、トラブルと言うか中々癖のある素材について
過去にあったケースなどを例にご説明。
ますます国内のものづくりが細分化、差別化される中で、
特徴のある素材を使う場合には、その素材の癖(と言うか特徴)を
事前に理解して頂くことの重要さを再確認しました。
フキは漢字で「蕗」と書きますが、この候のように「款冬」とも書きます。
「款」には叩くと言う意味があり、冬に氷や雪を叩き割って顔を出す
蕗の薹(ふきのとう=つぼみ)を蕗の華に見立てたのでしょうね。
と言うことで僕も倉庫の前のコンクリを雪に見立て、Cactus の
シーエメラルドを蕗の薹に見立ててみました。
蕗の薹を包む葉は RECYCLED COTTON 100 のディープフォレストで
さりげなく。
寒さ厳しく中々布団から出るのに勇気が要る折ですが、蕗の薹を
見習って布団を蹴飛ばし早起きしたいものですね。
その瞬間僕の顔が誰かさんに叩き割られそうですが(笑)。